40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

ヘルプデスクの仕事をしてる人が、目指す次のステップは?



なぜかしらないけど、アクセス解析みたら、ヘルプデスクの仕事というキーワードでうちのブログに来ている人がいるみたいなので、今までの自分の経験&今後の業界的な展望を踏まえつつちょっとそれがらみのネタを。

ヘルプデスクの人の次のステップを考えた場合に、今まで積み重ねてきたベーススキルを生かしつつとなった場合に、(今の所、日本では知名度がないですが)デスクトップエンジニアという役割の仕事が目指す方向性になるかなぁと。

そもそも知名度がない業務なので、どんな業務をするのか、イメージしづらいと思うので、いくつかピックアップすると
-(Ghostのような)PC環境のマスターイメージを作成して、それをベースにして、社内で利用されるPCのセットアップをするだけではなく個別のユーザ事の細かい設定を、人手を極力つかわずに、VBScriptなどのスクリプトを活用して、自動化処理をさせたりする。

- これから世の中に出てくる新しいアプリケーション(例えばOffice2007)の機能検証したり、それが実際のビジネスの中でどの程度有効かというレポートをまとめて、意思決定を上長に仰ぐ。

- クライアント上で利用するアプリケーションに明らかな障害がみつかった場合に、その原因の追求&再現性を見つけて、ソフトウェアベンダーにエスカレーションして、解決策を協力して見つけ出す

というような感じで、こちらの英語の求人情報だと


# Engineer and automate desktop image creation and deployment; Ensure the desktop is hardened to maintain security within the environment; Manage processes and technologies to produce comprehensive and integrated deployments.
# Customize and package core enterprise and supplemental applications
# Test applications for compatibility with Windows XP and 2000 standard images and mitigate any compatibility issues discovered during the process
というように書かれています。

今の所、日本ではこの業務は、サーバ管理者が片手間にやっているような所が多かったり、あるいは全く、手が付いていない状況かもしれないけれど、近いうちにJ-SOX法施行が見込まれていて、それに伴って、社内のIT環境をより厳格に管理する必要がでてきて、その一環で、デスクトップエンジニアの仕事が少しは認知されてもいいかなぁって思っています。

大ざっぱに必要なスキルとしては以下のようなものだと思うので、何かの参考にしていただければと。

- なんらかのスクリプト言語(この業務に限れば、VBScript が情報量としては一番オススメかも。最近だともしかしたら、.NET系でもよいのかな?)
- Windows2000以降のOSについての深い知識(ブルースクリーンとかになったら、ダンプファイルのチェックして、おおよその原因のあたりがつけられるくらいは最低できないときついかも。あとはregmonつかって、アプリケーションの挙動の確認作業ができたりとか)
- 英語の技術情報が辞書などを極力使わずに読める程度の英語力

デスクトップエンジニアの情報については、残念ながら日本語での情報で良いサイトを知らないのですが、英語だったら、そのものずばりのDesktopEngineer.comというのがポータルサイトとしてはかなりまとまっているので、よかったらみてみてください。

P.S.
私は前職で、このデスクトップエンジニアの仕事をしていたおかげで、それなりの知識の広さ&深さについて、ネットワークインフラだけではなく、色々な自動化処理のために、VBScript中心に色々な言語の勉強をしてアプリケーションの部分の方もそれなりに知ることができました。