40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

まずは小さな世界で1番になる



まずは小さな世界で1番になるを予約していたのがやっと順番がまわってきて、内容的にゆるめな感じだったので、写真の料理作りつつ、月曜日にいっきに読み終えました。

北海道の各都市を結ぶ飛行機会社の女性社長が書かれていて、読んだ印象としては徹底してニッチな戦略を取っているのですが、その片鱗(?)が学生時代から垣間見えます。

例えば短大時代のアルバイトで、時給の良いものということで、家庭教師を考えたそうですが、四大の人と競争してもなかなか割の良いものにはたどりつけるわけではないと感じて、需要がありそうな所を自分で考えて、学力の劣る人をターゲットにし、しかもそういう人の場合には、ちょっとしたきっかけで、学力が伸びる事もあるため、成功した時の報酬もそれなりに得て、月額60万円稼いだそうです。

ご家庭の事情で、当初行く予定だった高校にいけず、ランクの劣る高校に行かれたそうなのですが、そこで初めて学年で一番になるという成功体験を得たことが、その後につながっているのかと思っていて、
言葉は悪いのですが、ランクを下げる事によって、そこで一番になって自信を蓄え、その自信をエネルギーに変えてステップアップしていく。私のような高学歴でもない人間には、そういう生き方もあると言いたいのです。
ということで、小さい領域でまずは成功体験を積み重ねる事の大切さを説いているのかなぁと感じました。

この当たりのことは、キャズムでもニッチマーケットについて記述があってたしかキャズムでは、小さな池に住む大きな魚になれっていうような比喩があったのと、そういう小さい池には住める魚(実際のビジネスの状況だとライバルの会社)が限られるから、そういう所でまずは一番にっていうことなので、こういう点については、結構同じような事をみなさん考えるのですね。

あと、個人的にちょっと印象に残ったのが
新しいプランを作る人は多いようですが、「明日から自分でやります」というプランを作り、実行する人はあまりいないんです。
当たり前ですが、ビジネスはプランよりも実行が大事なんです。
という所。

私の身の回りにいる人の中では、わりとアイデアとか企画力がある人がよいという感じの人が多いかなぁと思うのですが、それをいかにして実行するのかという点も同じように大切かと思っているので、ちょっとこの言葉は印象に残りました。

ちなみに、変な誤解を与えないように補足すると、

企画力 > 実行力
企画力 < 実行力

という風に、企画力と実行力を比較することには意味はないと思っているが、一方だけだと、片手落ちかなぁというのが個人的な考え。