40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

起業を支援する仕組みと、それに対して失敗した場合の支援



今朝の日経新聞で、日本人とおカネという題名の記事が出ていたのですが、記事によると
日本は実は米国に次ぐお金持ち大国だ。米メリルリンチなどの調べでは、資産(居住用不動産をのぞく)百万ドル(約1億1千万円)以上を持つ富裕層は日本で147万人。
ということらしいのですが、富裕層の方の中で、例えば次世代の人に自分の資産を託して、活かしてほしいと考える人がいても、日本の税制度上の問題だったり、周囲の嫉妬の目などがあったりして、結局そういうおカネが活かしづらい状況であるという趣旨の記事が書かれていました。

一方で、「グーグルを離れて起業」という記事で、日本の状況とは対照的だなぁと感じることが書かれていました。グーグルにいたビスマルク・レペという人が、
あそこはエンジニアにとって天国のような場所だ。でも会社の生き死にが懸かった挑戦的なものを感じなくなってしまった
ということで、起業アイデアを思いつき、そのアイデアに対して資金を提供してくれる投資家から資金を提供してもらうことに成功して、ウーヤラという会社を設立したそうです。

資金面で財を成した人→起業したいが資金面に苦労している人 

という部分でのお金の流れが円滑になったとして、実際に起業した人が万一失敗した時に、その人自身が感じる色々な重みというのが解消されないとなかなかうまくいかないのかなぁと。

この重みというのが何かっていうと、ちょうど最近よみおえたうつ病―まだ語られていない真実にこんなことが書かれていました。
失業率はアメリカやEU諸国よりも同程度か低い値であるにもかかわらず、日本の自殺率ははるかに高い。ここに日本社会の持つ特殊な病理が存在している。つまり日本においては、失業の持つ心理的な意味合いが、他の国と比べて際立って大きいのである。日本の自殺者の7割は男性である。また失業が問題となるのも、大部分は男性である。失業問題が男性においては、収入という側面にとどまらない重要な社会的出来事なのである。

うつ病—まだ語られていない真実 P.209より



この文章を引用するのが適切だったのかは自分でもイマイチ判断つかないのですが、ちょっと感じたのは、日本においては、失業というのは、社会的な「死」を意味しており、よりどころとなる場所を失うということで、特に起業に失敗した人はそれが原因で自分の存在価値の喪失を味わうのかなぁと思いました。

日本以外の起業した人の成功と失敗例と、失敗した人のその後についてよくわからないので、その辺りについて書かれた本があればちょっと読んでみたいかも... ということで、なんかうまくまとまらないエントリになってしまいました