40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

秘密の国オフショア市場


秘密の国オフショア市場



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途中まで読んだけどどうも頭の中にすんなりと入らないから、読むペースがあがらずに結局返却期限が来てしまったけど、それでも読んだ所まででさんこうになったことがあるので、メモ

■オフショアとしてケイマン諸島が利用されていて、そこでストラクチャードファイナンスという取引が流行しているらしいが、この取引時代が自国では規制されているような国からするとケイマンはとっても魅力的であり、かつ、調達される資金に課税されないためというのが背景にあるらしい

■グローバルに展開している企業は、ケイマンのようなタックスヘイブンなオフショア市場を活用して、節税対策をするそうだけど、そのからくりはちょっと複雑。

本書ではAppleの移転価格の仕組みについて解説されていたけどこんな風に理解しました。

オフショア先に関連会社設立するか、”書類上では”企業本部自体を移転する

人件費の安い国(仮にA国)で実際に製品を生産

A国で生産した製品をオフショアに設立した会社に利益が出ないように販売し請求書を発行

オフショアから今度はアメリカのAppleに対して販売し請求書発行

これをすることで、余計な税負担をすることがさけられるそうだけど、これは何もappleだけがやっているはなしではないそうで、アメリカ市場に上場しているグローバルに展開する企業であれば、似たようなことをして節税をしているそうです。

■オフショアというと、ケイマンということしかしらなかったが、必ずしもアメリカ国外のみということではないようで、アメリカ国内(デラウェア州)にも”オフショア”としてグローバルに展開している企業が何らかの形で関連会社を作り、デラウェア州の税制面で優遇されていることをうまく活用しているらしい