40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

生きていく上で欠かせない塩の話



最近忙しくって、昨日と今日とやっと自分の時間が持てた感じ。

昨日は、ブログ書こうかなーと思っていたんだけど、早朝にジョギングした疲れがドッと出て気がついたら、食後にあっというまに夢の中へ突入し、結局合計して8時間ほど寝てしまったので、今日はしっかりと更新しときます。

そうそう、ジョギングがらみでちょっと触れときたいのが、夏場に走ると、水分だけが失われるわけではなく、ミネラルも一定量失われるらしいから夏場走った後っていうのは水分だけを補給すると、浸透圧の関係(だったけ?ごめん、ちょっとうろ覚え)で体液が薄くなってしまって危険らしく、失われたミネラル分の補給もしっかりしないというのを何かで読んだ記憶があります。

うろ覚えな知識で申し訳ないけど、人間にとって体の構成要素である水分もだけど、塩っていうのもとっても大切なもので、とかく塩分の取り過ぎで、塩は嫌われ者な感じだけど、最近読み終えた塩の文明誌―人と環境をめぐる5000年 で人間にとっていかに塩が大切であり、かつ、重要な資源であるかというのを「人と環境をめぐる5000年」というタイトル通り、結構壮大な話でまとめてくれています。

読んでいてとっても勉強になった事が有るので、本文読んだことをふまえてちょっとクイズ考えました。

問:塩は海水から取っている。○か×か?
問:塩の利用用途としては食用がメインである。○か×か?
問:梅干しの味付けは昔も今も変わらない。○か×か?





答えは.....




全部×




まず最初の問については
日本では、食塩というと海水からとるというイメージが強いが、「たばこと塩の博物館」の資料によると世界的には海水を使って作る塩は総生産量の四分の一ほどで、それを濃縮した上で煮詰めて作る塩はさらにごくわずかである(P.15より)
とのことで、じゃあーどうしているかというと、岩塩とか、塩湖というのがあるらしく、そこから採取してそうです。

世界的には塩湖というのはいくつかあるらしく、現在ちょっと問題になっている中国のウイグル自治区に塩濃度の高い湖があるらしく「中国死海」となづけられているそうですし、ボリビアにも塩湖ウユニというのがあるそうです。

2つ目の問いですが、食用以外での利用の方がメインで、工業利用というのがかなり比重が大きいそうです。

「塩ビ」っていう言葉を本文中で見かけた時に、あーたしかに塩ってついているなぁーと一人で納得したけど化学工業用途で塩って結構使われているそうで、それ以外にも寒冷地では、凍結防止のために塩をまいたりするっていうのもあったりして、塩は人間の口に入る以外の用途で結構使われているそうです。

最後の梅干しの問だけど、梅干しに限らず、昔は食品を腐らせないための防腐剤効果としての塩の活用って言うのが結構あったそうで、そのために一定の塩分量の塩を使うのが必要だったけど、それだとしょっぱすぎて味としてはイマイチだったり、食べづらいということもあって、塩分量を減らして、食べ易くしたという流れがどうもあるようです。(ちなみに梅干しのハチミツ漬けのやつが好きでたまーに買ったりしています)

ただ、塩分を減らした結果、本来の防腐剤としての効能は当然薄れてしまうわけで、日持ちをさせるためには何か手を打たないと食品が腐り易くなるので、そのために添加物を加えないといけないということになるようです。

人間が生きて行くのに塩(=各種ミネラル)は必要なものであり、一定量は必要であるのと、本書で書かれていた言葉というのは、行き過ぎた「塩が悪」というイメージをちょっと和らげてくれるんじゃないかなぁと思うので最後に引用しときます。

医学的理由により減塩が必要な場合はしかたないとして、そうでない場合うまくないと思うものを長期にわたって食べ続けるのはどうだろうか。食に対する強い規制は、それが宗教上の修行になるほど禁欲を強いるものとなりうる。それははたして、「健康に良い」だろうか。(P.71より)




塩の文明誌―人と環境をめぐる5000年 (NHKブックス)



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