40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

航空券はタダ

2010年1月14日の日経新聞の朝刊一面記事より

航空券はタダ ーー 九州で常識破りの航空会社設立構想が動き出した。名づけて「エアQ」。九州各地の空港と上海、北京などを結び、中国人旅行者の訪日需要を掘り起こす。推進役の「九州の航空産業高度化協議会」にはJTB九州や西日本鉄道九州電力三菱商事など6社と福岡県、九州大学が名を連ねる。
〜中略〜
訪日客は航空券の代わりに「九州バウチャー」と呼ぶ疑似通貨を買う。1人が10万円分を九州に落とせば、1日3000人として年1000億縁強。高度医療など日本の強みを提供すれば経済効果はさらに膨らむ。機材や乗員の確保など実現への課題は多い。だが、国内線の旅客増は期待できない。視線を中国に向け採算確保の道を探る。

実際にこのサービスは始まっていないようですがこういう動きというのはなかなか興味深く、0円ではないけど実際似た事例として今年一番(っていうのはまだ早いけど)の本であるフリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略にも出ていました。

その会社は、アイルランドのダブリンにある格安航空会社ライアンエアというところで、ロンドンからバルセロナの航路をタクシーよりも安い20ドルで売っているそうです。

ちなみに1人あたりの飛行コストは70ドルかかるのでこれだけ見れば赤字な上に、この会社のCEOはいつの日か航空券を無料にしたいと考えているそうです。

この数字だけ見ていれば気が狂っているのかと思われそうですが、当然のことながらそれなりの秘策があってのことであり具体的にはこんな感じ

  • 別のところから料金を徴収(機内飲食、優先搭乗、旅客向け広告収入、クレジットカードで航空券を購入する顧客に鯛しての取り扱い手数料)
  • コスト削減(大都市空港は避けて、郊外の空港を利用して離着陸料金を安くあげる。ゲート利用料を抑えるために乗客の乗り降りは滑走路にて行う)
  • 将来無料でやる場合には機内をカジノにして相殺する

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略は、物凄く考えさせられる内容が多かったのでそのうちしっかりまとめを書くので、元の話にもどすと上記のエアQの構想を成功させるためにも、オープンスカイ政策を推し進め、日本国内だけではなく、近隣諸国を顧客として捉えてその顧客をいかにして取り込むのかというのをしっかり考えることで生き延びていくのかもしれないから、今後このエアQのような構想だったり、ライアンエアのような格安とか無料航空券ビジネスという手法も選択肢の1つとして定着していくのかもしれませんね

日本の空を問う―なぜ世界から取り残されるのか
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