40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

先頭にいたはずなのに、気づいたら抜かされていた

ずいぶん前にたしか元西武・巨人の清原選手が韓国のプロ野球躍進の秘訣を探るために韓国の高校野球選手を取材に行かれてそこで、韓国の少数精鋭主義のようなものが紹介されていましたが、2010/3/11付の日経新聞のスポーツ欄の豊田さんのコラムで韓国スポーツ選手やそれをとりまく環境について結構興味深いことが書かれていました。

好選手を次々と生みだす韓国の実情を聞くと、高校チームがわずか53。日本の約4100校とはけたが違う。驚異的な育成能力だ。
スポーツ界のみならず、産業界も韓国勢の前にたじたじとなっているという点では似たようなものがあるらしい。まだ五輪がアマチュアのものだったころ、全日本のアドバイザーとして韓国に遠征した。「徴兵制度があるので、選手はみんな必死です。」といっていた。確かに五輪などで活躍すると徴兵が免除されるかもしれない、と言う判断を韓国勢は抱いていた。
〜中略〜
常識にないことを自由に取り入れる柔軟性が韓国にはあった。
スケートなど、かつて日本が先生役だった分野で気がつけば韓国が先を走っている。韓国の躍進は底辺さえ広げれば、頂点は自然と高くなるという、日本のある意味でかなりのんきな「ピラミッド理論」に疑問符をつける。
「韓国勢は気合が違う」というが、そればかりであるはずがない。技術、理論の側面に素直に目を向けるときだろう。

日本の場合だと高校野球で甲子園を目指すのが数千になるのに対して、韓国のそれはというと量の面では全く比較にならないものの、いってしまえばそこに辿りつけた選手たちと言うのはそれこそトップ集団の集まりのような感じのようです。

豊田さんの記事が興味深いと思ったのは、スポーツのことに限定しておらず、韓国がスポーツ以外(例えば、ちょっと前に話題になったけどサムスン電子とソニーの対比のような家電業界など)の世界も含めて確固たる戦略があるのではということを書かれていました。

今自分がやっている仕事というのが、世の中全体としてどの程度存在していて、今後その割合が現状維持o減少傾向or増加傾向のどういう方向性にあるのかを意識していないと、「日本が先生役だった分野で気がつけば韓国が先を走っている」の話ではないですが、自分がかつて先頭にいたはずなのに、気づいたら追い抜かれる立場にいたというのを抜かされてから気づくようなことになっては大変ですしね・・