ドラッカー流最強の勉強術
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シゴタノでドラッカー流最強の勉強術がとりあげられていたので気になったのでちょっと読んでみました。
タイトルがやや釣りっぽ感じですが、折角読んだ本なので簡単にメモを。
この本の概要は?
ライフハック系の内容が多く「どのように」という部分について具体的にページを数多くさいて説明されていますが、だからといって「なぜ勉強するのか」という部分をないがしろにしているわけではありません。
本書のタイトルにドラッカーという名前が含まれていますが、資本や労働をさしおいて最大の生産要素となるのが知識であり、今後は知識社会が到来するというのを1950年頃にドラッカーが提唱されていたことをうけ
知識が貴重な財産という事実は周知のことかもしれない。そのためだろう。知識を獲得するための勉強は、以前にも増して重視されてきている。(18ページ)
という所から継続的な勉強の重要性を説いています。
この本を読んで印象に残った個所は?
具体的にどういうテーマで勉強していくべきかというのは、結構悩みどころで、そのテーマ設定がうまく行かずに、長続きしないということは十分あるかと思います。
この勉強テーマの設定において著者は以下の3つを挙げています。
- 強みで考える
- 機会で考える
- 価値観で考える
最初の2つは、 (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)というSWOT分析で見かける言葉でその考えを取り入れて自分の勉強テーマを設定しようと説いています。
「つまるところ、優先すべきは価値観のほうである」というのはドラッカーの言葉である。つまり強みや機会よりも、まずは価値観を優先せよ、ということである。これが結論である。(55ページ)
と書かれています。
「今後を考えておくといまのうちに、xxをやっておかないと不安だから勉強しよう」「今だれも◯◯は着手してないからこれ勉強しておくことで将来儲かりそう」という観点で勉強にとりかかるのは、悪くはないのかもしれませんが、そうやって初めていって最終的に
「それは面白いのか」
と自問自答した時にちょっとでもつまるところがあるようだと途中で投げ出してしまい長続きしないのでしょうね
他の人におすすめのポイントは?
上記でとりあげた、「強み」「機会」「価値観」というのはそのまま仕事選びにおいても十分応用がきく考え方だと思います。
転職を考える場合に、これまでの人生、仕事を通じて経験した中での自分の強みが何かを考えたり、現在の転職市場のトレンドがどうなっているのかというのを考えるかと思います。
こういう観点をベースにしてもいいかと思いますが、それに付け加えて自分自身の価値観と照らし合わせて「それって(自分にとって)面白い」と言えるものかどうかを自問自答することで、いままで気がつかなかったような仕事というのが案外すぐ近くで見つかったりするかもしれないので、お盆休みでまとまったお休みに入っている時にかるい気持ちでこの本を読んでみると思いがけないヒントを得られるかもしれませんね。