話題のウェブ進化論、昨日買って読み終わったけど、色々と興味深いことが書かれていたので、いくつかの点をピックアップしてみようかと思う。
まずは情報共有という話題についてだけど、P79に
私たちが慣れ親しんだ「組織の仕事」では、組織内の情報は隠蔽されているのが基本だ。別の部署で何が起きているのかはわからない。トップが毎日何を議論しているのを知ることができない。(中略)だから、貴重な情報を握ってコントロールすることが組織を生き抜く原則となる。
という内容があり、さらに順番が逆になるけど、著者の梅田さんが現在参画しているはてなについて、P78-79に
社員全員が、戦略の議論、新サービスのアイデアから、日常の相談事や業務報告に至るまで、ほぼすべての情報を社内の誰もが読めるブログに書き込む形で公開し、瞬時に社員全員で共有する。電子メールはあまり使わない。
とあった。
たしかに、従来型の組織というか、普通の企業は情報を握るのが重要だし、そういう所で社内政治力がものをいうということも往々にしてあると思うし、たぶんこのあたりが大企業病の根底にあるのかと思う。
このP79にも書いてあるのだけど、従来型の組織には、メールという手段は結構適しており、情報の発信者が情報の受信者を選択して送信するために情報のコントロールがしやすいツールなのに対して、ブログの場合には情報の発信者ではなく、受信者が
「あーこれは自分に必要だ」
と思うものを選択できる
前の会社にいたときは、メールをめちゃくちゃ利用する会社で、どん位使うかというと、前に1週間ほど有給休暇取った時には1000通超えるメールが溜まるくらい日々メールのやり取りがされていた・・・
そんな感じだったので、メールに追われる生活で、なんかいまいち生産的で無い気がしていたのだけど、現在も、メールの数はそこまでではないけど、ちょっとそんな感じの仕事のやり方になっている。
別に今の仕事のやり方をまっこうから否定する気ではないけど、かといって全面的に肯定するほどでもないと思っており、最近色々な所での社内ブログの活用事例みるにつけ、ちょっといいなぁと思っていたけど、なぜよいのかをきちんと説明できるほど理解していたわけではなかったので、このP79の内容と、P84にある
「情報自身が淘汰を起こすんだよ」
というのが、かなり自分の頭の中でハジけた感じだった。
情報自身が淘汰を起こすんだよについては、次回書きます