連日の猛暑のせいか、2、3日ほど前に、軽い脱水症状っぽい感じになって、気持ち悪くなったり、翌日はその後遺症なのか頭がボォーとしていて、本調子でなかったので、ここんところ、更新が滞っていたので、久しぶりのエントリ。
暗号解読の上巻、下巻ともにやっと読み終えたのですが、著者のサイモン・シンってすごい!
「暗号解読」というタイトルからすると、いかにも難しいというか理系っぽい内容を想像すると思いますが、変に咀嚼しすぎることも無く、かといって専門用語のオンパレードで専門家でない人間にとって頭の中で????という状態に陥ることもないので、この人はすごいねー。
実際、訳者のあとがきでも、サイモン・シンの才能がどう凄いのかということを以下のように書かれていました。
専門家にとってさえ込み入った内容を、ずぶの素人にもわかりやすく、しかも単に上っ面をなでるのではなく、ずっしりと手応えを感じさせるように書けることである。
実は、これに留まらず、
シンの才能は、高度な内容をわかりやすく解き明かすだけにとどまらない。より素晴らしいのは「そこに感動がある」ことだ。ということで、技術的な所にのみ焦点を当てるのではなく、その暗号の歴史においては、人間の様々な苦労などがあり、そういう所に焦点をあてつつ、実際に暗号の成り立ちについて書かれており、こういう所がサイモン・シンの凄さの1つだと思うし、Amazonのレビューでも同じようなことが書かれいてるように思います。
今まで色々な本を読んできたけど、こういう小難しいというか、敷居がとっても高そうな内容の本をまるで小説を読んでいるかのように次の展開を気にさせる本に出会ったのは初めてかなぁと思うので、次は図書館で、サイモン・シンのフェルマーの最終定理があるので、それを借りて読もうかと思います。
おすすめ度の平均:
暗号をめぐる人間ドラマ
最高です.