40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

経歴書はこう書いた方が良い Windowsサーバエンジニア編

経歴書はこう書いた方が良い ネットワークエンジニア編を書いてから、ご無沙汰な感じだけど他に色々やることがあったのとこういう内容のエントリを書こうというモチベーションがなかなか起きなかったのでちょっと時間があいてしまいました。

で、今回はサーバエンジニアのWindows中心の人についてまとめようかと思います。

Windowsサーバエンジニアの定義

ActiveDirectory環境でのWindowsサーバについて何らかの業務に関わっている人という形にしようと思います。

※人によっては、基幹系(業務系)システムの基盤となる部分でWindowsサーバの設計・構築を担当している方もいるかと思いますが自分が(というかうちの会社が)見ている案件だとあまり無いのでそこは今回外しています。

想定しているWindowsサーバエンジニアの方

ネットワークエンジニアの場合に想定していた人は多数いたのですが、今回のWindowsサーバエンジニアの場合には結構的が絞れており

「事業会社(ユーザ企業)の情報システム部門におけるWindowsサーバ担当の人」

というのを想定しています。

ActiveDirectory(AD)の構成・規模がわかるようにまとめる

なんだかネットワークエンジニアの時と同じこと書いていて手抜きっぽいかもしれませんが、なんだかんだいってこれは基本なのかなと思います。

なぜ、ADの構成・規模がわかるようにまとめるべきなのか?

日々お会いするITエンジニアの方でWindows系の人が来た場合にも、最初に尋ねる質問っていうのは

「差し支えない範囲でかまいませんので、xxのADの構成ってどのような感じでした?」

です。

自分自身は、経歴書の「設計」やら「構築」やらっていう”言葉だけ”を基本的にはあまり信用していないです。

というのも、上記のような回答しても実際には

  • ドメインコントローラが◯◯台ありました。
  • 実際の構成検討は別の方が担当していて、自分自身はそれに基づいてサーバの構築していました。

みたいな回答も出てくることがあるからです。

実際のインフラ規模がどの程度だったのかはその一自身の所属していた会社に依存するとはいえ、少なくとも上記のように
「差し支えない範囲でかまいませんので、xxのADの構成ってどのような感じでした?」
と言われた場合に、ADの論理構成はしっかり話せないとそれなりの経験積んでないのかなと判断しています。

理想的な経歴

個人的な見解ですがWindows系の人って、Unix系のサーバエンジニアの人と比べてプログラミングのスキルがあまりないように感じてます。
Unix系の人はちょっとしたことは比較的シェルスクリプトなんかを駆使しないと、仕事にならないというのがあるのかもしれません(*)。一方でWindowsの場合には良くも悪くもGUIベースで出来の良いフリーのツールがそれなりにあるからなのかなと思います。

そのため、経歴書でWSHという言葉が出てきた時にはそれだけでもワクワクするしADSI、WMI(人によってはBASP21)っていう記載あると、かなり出来る人という前提で、こういうのを使ったスクリプトを書く時に参考にしている情報源(たいていはHey, Scripting Guy!だけど)をお伺いしています。

そんなわけで、理想的な経歴書はこんな感じですかね。
===サンプル経歴===
xxxx年xx月〜xxxx年xx月:◯◯株式会社
■グループ会社統合に伴い、各グループ会社の既存ActiveDirectoryの統合プロジェクトを担当

  • グループ会社統合後の新規ActiveDirectoryの設計(DNS、OU、GPO
  • 既存ADから新規ADへの移行計画の策定、実施
  • 既存AD環境のリソース調査のためWSH+ADSI によるプログラミング
  • クライアントPCの新規移行の際にWSH+WMIを利用した自動移行ツールのプログラミング

【システム構成】
既存: Windows NT/2000 xx 台〜 xx 台、WIndows2000/XP/Vista ◯◯台〜◯◯台
新規:Windows Server 2003 xx台(DC)、WindowsXP/7 ◯◯台、Exchange Server ◯◯台


(*)私が日々チェックしているブログのoranieの日記さんのエントリで今さらのFizzBuzz問題をやっておく。

現在職場では同僚の募集をしていたのですが、条件にOSやネットワーク、DB等の知識、運用・構築経験の他に

シェルスクリプトで簡単なログ解析レベルのプログラム経験」というのを入れていました。

で面接の時にホワイトボードコーディングをお願いしてみているんですが、言語に関わらずsyntax error等を気にせずとお願いしても

今の所、FizzBuzz問題でこちらが想定しているレベル、及びそれ以上の回答者は「0」です・・・。(´Д⊂

みなさん経歴書では「Perl4年の経験あり」「bashでの運用バッチ作成経験あり」などが書かれている人たちでした。

とあったので、Unix系の人全員が、一定レベルのプログラミングスキルあるわけでもないのでWindows系だろうが、Unix系だろうがOSを問わずインフラ系のエンジニアの方でプログラミングスキルが一定レベルあるかどうかがひとつポイントかなと思います。