40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

ソフトバンク×ボーダフォン



色々なところで、ソフトバンク×ボーダフォンのことについて書かれているので、ちょっと便乗して自分なりの考察を。

R30さんのこのエントリ
したがって、おおまかな方向としては3つの選択肢がありうると思う。1つめは、「女性」という、伝統的にボーダフォンが強い地盤のある顧客層に徹底的にフォーカスした端末、サービスを投入して、ニッチプレーヤーの地位を確立すること。2つめはドコモやauがまだきっちり押さえ切れていない、法人顧客向けの無線IPソリューションをいち早く展開して、企業のネットワークをインフラごと乗っ取ってしまうこと。そして最後の1つは、Y!BB参入の時と同様、ソフトバンクが持つコンテンツビジネスへの相乗効果を期待しつつ、ナンバーポータビリティ導入に合わせて「無料(あるいは定額格安)ケータイ」という、ぶっちぎりの価格破壊に出ること。
とあり、R30さんは、
個人的には3つめの選択肢をとってくる可能性がものすごく高い気がする


との予測を立てている。

で、自分の予測では、意外に2番目の戦略かなぁと思っていて、具体的には法人向けのケータイサービスで、法人企業内の内線網をIP Telephony化(以下面倒なので、IPT)しつつ、IPT網とVodafoneのケータイ網をシームレスに繋いで、会社から社員の持つケータイへ、また、その反対もすべて定額通話というのをやろうとしているんではないかと。

根拠:UK Vodafone ではMobile Virtual Private Networksというサービスを展開していて、前にいた会社で、すでにこのサービスをヨーロッパの一部地域で利用していました。

※サービスの概念図はこのページの下の方のやつがわかりやすいので、抜粋。
例えば、Vodafoneの端末から内線通話するときには3501でかけることができ、内線からVodafone端末へは、7222で通話できるってな仕組み。



従来、日本のVodafoneでも、VMOというのを展開していたけど、固定電話については割安料金ということで、定額通話はできなかった。

NTTが無料で開放してくれない限り(*)は、この部分はどうにもできなかったけど、ソフトバンクは以前に日本テレコム買収していたから、その固定電話網と組み合わせれば、UK vodafoneでやっているMobile Virtual Private Networksは実現可能だし、NTT Docomo無線LANとのデュアル端末のやつ)もKDDI(Office WISEだったかな?)も実現できていない、モバイル⇔固定電話の通話定額という戦略で、いっきに法人向け市場を攻めるんじゃないかと。

(*)
Vodafone UKが、なんでMobile Virtual Private Networksできたかというと、固定回線事業者のBritish Telecomは、他の事業者に対して回線を開放しないといけないというような法律があるらしいと、以前にチラっと聞いた。