40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

リハビリメイク 生きるための技 を読みました



記憶が曖昧なのですが、TVでたまたま、たけしの本当は怖い家庭の医学を見ていたら、かづきれいこ さんという方が出ていて話している内容が気になったので、リハビリメイク 生きるための技という本をためしに、借りました。

自分をよりきれいに見せるための、いわば”お洒落メイク”ではなく、好奇の目で見られたり、外観で差別されないためのメイク、つまり、”日常を生きるためのメイク”を切実に求めている人たちーにメイクを教える場は、それまでほとんどありませんでした。(P.9より)
ということできれいな人が、より綺麗に着飾るためのメイクはあっても、不意の事故、病気等により外見が変わってしまった人がこれから生きていくのに必要となるためのメイクというのが無いと感じた著者の方が自分自身も色々と苦しんだ(*)ことから、いまのようなリハビリメイクというのをあみだしたそうです。

医療とメイクをつなぐ人材を育てたいということで著者の方が主催するスタジオで現在約200名が学んでいるそうですが、知識や技術だけではなく、医療的な要素もあるために、人間性の深さが重要ということで、この辺りは自分のやっているキャリアカウンセリングに少なからず共通な感じの印象をうけました。

また、
そして何よりも、自分の苦しみを克服してきた人は、今現在苦しんでいる人の心の中にスッと入っていくことが出来るのです。これは、リハビリメイクの施術者にとって重要な資質です。(P.38より
これが、もちろん著者の方もこれがすべてといっているわけではないですがやはり、こういう部分はキャリアカウンセリングにおいても欠かす事ができないかと思っていますし、実際、自分自身、今までの仕事上で経験した悩み、苦しみ、失敗なんかをなんとか乗り越えて今の自分があると思うけど、そういう事って日頃お会いする人で共通点が結構あるため、自分が経験したそういうことを、ちょっとでも活かしてもらえればと思ってお話ししているつもりなので、なんだかこの辺りはとっても共感できました。

その人がもともと持っている「美しい部分」を強調すれば、視線はそちらに移る。その結果、本人も周囲も、患部にそれほど目が行かなくなる。(P.53より)
メイクにかぎらず、やっぱり人って自分の苦手な部分、弱い部分だったり、ネガティブなところを、やたらととりあげようとする傾向があるかもしれないが、そういうところではなく、本来もっている良い部分にフォーカスする意識が大切かなぁと。(最近特にこの点について思う事が多かったので、一番心に響いた気がする)

(*)生まれながらにASDという心臓の病気を患っていて、気温が下がる冬場になると極端に血流が悪くなるために顔が真っ赤になるというのに長年悩んできたそうです。大人になって手術してから治ったそうです。