ビール片手にWeb系の中の人と理想のチームについて考えるイベントを実施しました
先週ですが、ビール片手にWeb系の中の人と理想のチームについて考えてみませんか?というイベントを実施しました。
イベントレポートとして、会社のブログに書かないといけないのですが、そちらの方はもう少し文章量を削った形で公開するので、そのための土台となるものを自分用にまとめました(凄く長文)
目次
イベントの中での印象深い話
共感できたポイントと、違和感を感じたポイントをまとめてもらう
- 参加された方が違和感を感じた部分
- イベント運営に関連して
- 参加者の手の動きにも着目する
- 参加者への意識と登壇者の話を引き出すバランスの難しさを実感
イベントの中での印象深い話
藤井さん、和田さんそれぞれが持つ理想像、現実の話をおおまかにお話いただいた後に、参加者との共通イメージを持てるように、
「例えばプロ野球のxxみたいなチームという感じで、世の中に存在するもので、理想のチームってどんなものがありますか?」
と話を振った所、和田さんのお話が印象深いのでそちらについて掘り下げていこうと思います。
理想のチームはジャムセッションのようなもの
和田さんは、プライベートでスティールパンという楽器の演奏をされてるそうですがその演奏体験を踏まえてジャムセッションの話が出ました。
※ジャムセッションとはこういうことのようです
ジャムセッション (a jam session) とは、本格的な準備や、予め用意しておいたアレンジを使うことなしに、ミュージシャン達が集まって即興的に演奏すること。(Wikipediaより)
このジャムセッションの話の前後で、何度か 自律的にとか 目線が揃ってる というキーワードが和田さん、藤井さんの口から出ていたのですが、おおまかなテーマは決まってるけど、細かい準備などはせず、他の人が奏でる音を感じつつ1つの音楽を作り上げる過程というのが 自律的にとか 目線が揃ってる というイメージに結構近いように思えました。
あと、参加いただていた方から
「ハッカソンでも、1つの目標に対して、その場でチームを組んだ参加者が、それぞれの持ってるスキルを発揮しながら、1つのアプリやサービスとなるものを作っていく過程がジャムセッションっぽい」
というコメントがあったのですが、言われると確かにそういう感じがしますね
ジャムセッションの話に興味を持った訳
自分が企画&運営してるキャリアトークイベントは、毎回、登壇する人を含めたクローズドなFacebookグループを作り、そこでおおまかな方向性やテーマに関連するような話題とかをこんな感じ↓で共有するようにしてます。
おおまかな方向性は共有するけど、台本を作って細かく決めるようなガチっとしたものは作らないようにしてます。
というのも
- 参加される人の表情
- 参加されてる人の仕草(メモを取ってる時のちょっとした手の動きとか)
- 会場の空気感
などを感じ取りながら、イベントを進めていくことで、思いがけない展開が生じて、大げさな言い方をすると二度と生み出せないようなイベントにすることで、価値あるものになるかなと思ってるからです。
こういう考えが、自分の根底にはあるので、ジャムセッションの話は、横で聞いてて余計に印象深く感じました。
あと、理想のチームという本来のテーマからしても、こういうライブ感みたいなものを大事にしながら物事を進める場合に、その場その場の状況の変化というのが前提になるだろうし、そういう変化を楽しめるようなチームというのは、言葉通り、理想なのかなと。 現実はまぁ。。。難しいですよね ^^;
共感できたポイントと、違和感を感じたポイントをまとめてもらう
「理想のチームについて考えてみませんか?」というタイトルにしてたので、参加いただく方の意見を拾いながら、話を進めたい気持ちがあり、Facebookグループ上でこんな感じの意見交換をしてました。
1)Co-Edoさんにあるホワイトボードをお借りして、受付時 or トークが一段落したタイミングで、参加者の大まかなポジションがわかるように事前に準備しておいたネームプレート的なものを貼る
2)ホワイトボード上で参加者のおおまかな立ち位置が見えるはずなので、近い属性の人同士でグループになってもらう
3)普段の仕事内容は当然違うとおもうけど、チーム規模&役割が近い人同士だと似たような課題を抱えてるのかなと思うので、そういう人同士で、藤井さん、和田さんの話を聞いて、 - 共感出来た部分 - 少し違和感を感じた部分 について話し合ってもらって紙に書いてもらう。
4)書いてもらったものを回収。ホワイトボードに貼り付ける。 5)藤井さん、和田さんでそれぞれ気になった内容を1つだけピックアップしてお話してもらって一旦トークイベントをクローズ
時間的に余裕がある人は、ホワイトボード貼り付けた紙の内容を酒の肴に、交流をしてもらう
特に、違和感を感じる部分を抽出することによって、それぞれが思い描く理想のチームというのがおぼろげながらも見えてくることで、参加してもらう人だけではなく、当日登壇いただいた藤井さん、和田さんそれぞれの状況でも何かヒントとなることに繋がるのかなと思ってこのようなことをやってみました
参加された方が違和感を感じた部分
ボトムアップで出来上がるチームは理想的だが、やはりこれについては違和感を感じるというニュアンスの意見がいくつかありましたが、その中で、個人の目標と会社としての目標というテーマの話題が出ました
個々の中で思い描く目標と会社としての目標とが、同じ方向を向いていればいいけど、例えば、エンジニアな人の場合には、自分自身のスキル向上とかを目標に置いてしまって、ややベクトルが合わなくなることとか出てくるのではという意見が出ました。
これは実際ありそうな話題かなと思うのですが、少なくとも、藤井さんとしては、そもそも採用段階でそういう意識な人を取らないようにしてるとのこと。
藤井さんは1ヶ月ほど前に、自分のブログで
我々の会社がやろうとしているのは、コミュニケーションという領域なので、自分以外の人間への想像力を持てない、他人に興味を持てない、人に共感することが出来ない人はもうその時点でミスマッチなんですよね
顧客を理解し、良質なユーザ体験を提供すること。 チームの仲間を信頼し、協力してゴールを目指すこと。 そこに厳としてあるもの、これこそモラルだと思うんですが、如何でしょうか?
と書かれてたので、個人的に納得なのですが、参加されていたみなさんは、イベント終了後の懇親会で、ビールや食事をしながら個々が思い思いに話し合っていたので、そこで少しでも何かヒントとなるものをお互いに得られていればと思ってます。
ただ、このテーマについては、すぐに答えが出るような類でもないと思うので、今後これをシリーズ化して、色々な人の話を聞く中で最適な考えというのが導ければなぁと思ってます。
イベント運営に関連して
ここ最近、自分がやるキャリアトークイベントは、ベースの部分は変えてないのですが、細かい所で毎回ちょっとしたチャレンジ要素を入れて運営してるので、今回の運営についてちょっと振り返っておこうと思います
参加者の手の動きにも着目する
イベントのサポート役として、今回、高柳さんに協力いただいたのですが、協力依頼する時に、お昼を食べながら打ち合わせをしてた中で、以前に高柳さんに協力いただいた時のイベントを振り返っていた時に、高柳さんが普段意識してるポイントについて教わったことがとても勉強になりました。
それが、参加者の手の動きにも着目する という部分。
イベントの時にメモ帳やPC使ってメモを取る人がいるかと思うのですが、途中から手の動きが止まってしまう人というのがあるとのことで、何故、こうなるのかというと
- ある程度聞きたい内容が出尽くしてしまって、それ以降は自分にとって興味が無い話が続いてしまったから
- その人にとって知らない話題とかキーワードが出てしまったことで、「えっ?それって何だろう?」という意識が強くなってしまって、話を見失いつつある状況にある
ということが要因として考えられるそうです。
過去のイベントでは、参加者の表情は自分も割りとチェックしていたのですが、参加者の話を聞いてる時の手の動きとかまではあまり意識したことがなかったので、こういう部分、意識して今回運営しようと決心してイベントに望みました。
参加者への意識と登壇者の話を引き出すバランスの難しさを実感
結果はというと、自分の中では、今回のイベント運営は30点/100点という感じでした。。。
参加者のイベントへの参加具合といういか気持ちの入り具合を見極めつつも、スピーカーの話の展開を頭に入れて、これまでの話題を深堀りするか少し話題を変えるべきかを判断するという部分で、どうバランスを取るかというのは想像してた以上に難しかった。
幸い、高柳さんがいてくれたおかげで、参加者を巻き込んだ話題になった時に、議論が空中戦にならないようにこんな感じでいつも持参されてるノートでこんな感じでまとめてくれたおかげで進行がうまく進みました。
今後はこういうところも自分でうまく対処しながら上手に運営できるようにしたいので、まずは大きなノートを買わないと^^;