ガ島さんのところで「大人になったホリエモン」というエントリがあったのでちょっと私もこのことで少しだけ考えてみました。
「大人になった」という意味ですが、私の中では、ホリエモンの頭のなかにあるステークホルダーとなる対象が変わって、彼の振る舞いが変化したのかと思います。
では、そのステークホルダーとは何?となるのですけど、その意味は利害関係者になります。
今までのホリエモンの発言を事細かにチェックしていたわけではないのですが、私の記憶の中で特別ニッポン放送の従業員やラジオのリスナー等に対する発言はそれほど聞かれなかったような気がするので、彼の中のステークホルダーとは
ステークホルダー = 株主
であって、ホリエモンの頭の中では非ステークホルダーは利害がからむことがないから、どうでもよかった(軽視していた)のかもしれません。
けれども、今朝の日経に「ホリエモンがニッポン放送の社員の方たちを社員の皆さんと呼ぶようになって強調路線に転じた」というようなことが書かれていたのは、ホリエモンの頭の中で
ステークホルダー = 株主だけではなく、プラスアルファ(従業員、顧客、etc)
という具合に変化したからかな?
ステークホルダーが誰なのかという観点では、必ずしも株主だけとは限らずここの設定を間違えると、利害がからむわけで後々大変なこと(ノウハウを持っている従業員がいなくなって経営悪化とか)になるので、その辺りのことを考慮してホリエモンは「大人になった」のかな?
余談:ITのシステム構築プロジェクトで、プロジェクトの立ち上げ段階で、プロジェクトマネージャーがこの「ステークホルダー」の設定を間違ってしまい、プロジェクトの終盤になって思いもよらない人からの横槍が入り、泥沼に陥るというのはよくある話で、今それにちかいことを社内で目の当たりにしています。