今朝の日経で、人材サービス業界の今後の展望について記事が出てて、
各企業の景気回復基調が鮮明で、結構採用にも力を注ぎつつあって、この時流を
捕らえて、働く側の意識としても、今まで派遣社員として長年働いてきた人に対して、
紹介予定派遣で正社員になる傾向が高いとのこと。
人材会社としては、この手の紹介予定派遣というのは、利益率がよいので
結構力をいれていて、日経の記事にもあったけど、テンプスタッフでは昨年12月の
紹介予定の派遣稼動者数は、前年度比50%伸びたみたい。
じゃぁ、積極的に紹介予定派遣をしていくことで、人材会社はどこも儲かっているかと
残念ながら、そうは簡単にはいかない。
色々と広告を打ったり、友人からの紹介キャンペーンやら登録時プレゼントやらで
登録者獲得の販管費が結構かかっていて、スタッフサービスの方のコメントにも
あったけど
新規の人材登録のペースは鈍っている
だそうで、これは事実どこも同じだと思う。
個人的には、この新規の登録者の数について効果測定するというのは今後はあまり意味がないように思っていて、この視点(登録者が単に増えた/減った)は登録者の「質」について考慮していないと思うから。
推測するに、この視点の背景にあるのは、登録者が増えれば、必然的に就業者も増えて利益の増加に繋がるというのがあるんじゃないかなぁと。
でも、視点を変えて、登録者が前年度に満たなかったとしても
- 就業率自体の増加
- 既存就業者がステップアップすることで市場価値が少しでも高い人材への転換
という質の部分に注力すれば、例え新規登録者増加しなくなったとしても、企業としては成長余地があるんじゃないかと。(実はこの2つは、日々の業務の中で個人的に注力している部分なんだけどね。)
現在、IT業界で働いている人の中で、ある程度経験を積んだけど、あと一歩で、エンジニアとしては市場価値のある人材になれそうな予備軍的人材層が実はかなりボリュームがある。
その人材層に対して座学で身につかないけど、実践で役立ちそうな教育の投資をしてあげることで、企業側としても限りなく即戦力に近い人材になり得るんじゃないかと思っており、広告とかに投資していた分を、こちらの方に振り分けていってもよいかなぁと。
ただ、この点の教育への投資の一番の課題は
座学で身につかないけど、実践で役立ちそうな教育
っていうのがどんなものかっていうこと・・・・