1週間ほど前くらいに読み終わったなぜ、あの会社は儲かるのか?ですが、エピローグに書かれていた、会計と経営的部分を個別に扱うのではなく、それらをいっしょにあつかうことで、「なぜ、あの会社は儲かるのか?」という問いに対して自分なりの考えがもてそうになる本ではないかと思います。
ある問題点について、大枠をある程度は、とらえられて、かつ、各章ごとに
「数字を深読みしたい方へ」
という記述もあるので、全体 -> 部分 のまとめ方が個人的には理解しやすいなぁーって思ったのと、株式投資を始めて、ファンダメンタル重視で企業研究したいけど、
「B/Sの見方わかんないし、かといってこのままではいけないなぁー」
と感じている、そんなあなた!には、まずはこの本を読んでみると入門書的な本としてはよいかもしれませんね。
いくつかの事例を挙げながら、その会社の儲けの源についての考察があったのですが、1つだけ簡単にまとめておくと、最近どこの会社でも取り組んでいるポイントカードについてで、得する会社と、そうでない会社についてかかれていましたが、その代表として、航空会社(得する会社)と小売業(得はしない会社)とで対比していていました。
航空会社の場合、消費者がポイント利用することによって、会社としてその分、余計に払わないといけないものは実はそれほど大した金額でなく、機内食、チケット発券程度であり、コスト構造として固定費が多く、乗客が増えることで増加する限界費用が極めて少ないそうです。
※ちなみにホテルも同じようなコスト構造とのこと
一方で、小売業の場合には変動費が多く、ポイントによってお客さんが購入する商品の仕入れが増えるので、お客が増えることで増加する限界費用も大きいために、ポイントを導入しても得はしないそうです。
こういった感じで大枠の部分についての見方ができるようになるかもしれず、それをどんどん掘り下げていったり、自分なりの疑問点を持つことで、より深く考察できるようになるかもしれないですね