あたりまえを疑う
「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンスやっと借りることが出来きて、この前読み終わった。
著者の方は、世の中を質的に疑う、つまり、日常の「あたりまえ」を疑うということを提唱していた。
色々な例があったんだけど、本書の後半部分に、池田小学校の児童殺傷事件のことがとりあげられていたけど、事件が起きた当初は、犯人の動機がはっきりしない段階だったけど、各TV局は色々な人にインタビュしたはずだろうに、ほぼ横並びで、同じような映像を使っていたそうです。
それが何かっていうと、子供の以下のような発言
「犯人は金髪だった」
この子供の発言を、ほぼ横並びで、各報道局側が採用した背景みたいなものが感じられると著者は言っており、このような異常な事件を起こすのは、普通の人ではない。でそういう人の身なりはこういうものに違いないという思い込みから
「犯人は金髪だった」
という子供のコメントを使ったのではないかと。
この例に限らないけど、世の中、「普通」って思って、なんとなく流れてしまっていることっていろいろとあると思うけど、立ち止まって、
「うん?これってどういうことなんだろ?」
と疑問に思う力みたいなものが、今後必要なのかなぁ。
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