勉強会の準備におわれながらも、がんばって読んだ本についてのアウトプットもしなければという使命感のようなものを感じながら、4-2-3-1―サッカーを戦術から理解するの書評を、今朝おおまかにまとめていました。
サッカーを見るのに、3バックとか4バックという論争がおきがちですが、そういう視点にとどまらず、もっと深い所でサッカーの戦術を理解するのに役立つ本ですが、個人的にはサッカーに限らない所で役立つようにも感じました。
例えばですが、05-06シーズンのバルセロナとセビージャ(セビリア)の試合で、セビージャの戦術で、ロナウジーニョを無力化することに成功して、セビージャがこの試合ものにしているのですが、この時のキーポイントの解説が本書でも詳しく書かれていました。(もっともこれは、著者の方にかぎらず、オシム監督も引き合いに出していたような気もしますが)
この話が印象的だと感じるのは、サッカーは攻守が裏表の関係になるため、攻撃の得意な選手を止めるための守備を強化するというアプローチがオーソドックスなのかなぁと素人考えでは思っていましたが、ロナウジーニョのように攻撃が得意だけど守備が苦手というエリアからどんどん攻撃をしかけることで、ロナウジーニョの攻撃力を無力化するという戦術論はなかなか面白く、相手の強い所を違った視点で責め立てるというのは、なんとなくですがビジネスの戦略をかんがえる時にも何かヒントになるように感じられました。
サッカーをもう少し奥深く視点で見たいという人や、サッカーの戦術論を語りたい人には、この本はおすすめかもしれませんね。
4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)
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杉山 茂樹
光文社
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おすすめ度の平均:
戦術を考える。監督の視点でサッカーを見る
目から鱗の一冊
読後感が・・・
サッカーは布陣でするものだ