これからの時代にどうやって資産形成するべきか?
資産運用のために色々関連書籍読んできましたが、銀座クラブホステス、会社経営者の顔を持つ著者が書かれたグローバル化時代の資産運用―ハッピーリタイアメントを目指しては、これからの時代にどうやって資産形成するべきかという点で、有益なヒントを得られたように思います。
この本がいいなーと思ったのが、以下の3つ。
1.金融商品を身時かなモノへの例え方が絶妙
2.金融商品のリファレンスとして有効
3.資産運用に本気で取り組まないといけないリアル切羽詰まった状態でリアルである
順に説明すると、最初の1.の部分についてですが、たとえ話としてわかりやすかったのが2つあるのでちょっと紹介します。
これかの投資先については、国単位ではなく、企業もしくはセクター別に国際競争力があるグローバルなモノに投資するのが良いとし、サッカーで言うと、国単位のワールドカップではなく、各国の優秀な選手がぶつかり合うチャンピオンズリーグに相当するということを書かれていて、サッカーを少し知っている人だとこの例えがピンと来るかと思います。
また、アービトラージ(裁定取引)ということについても、銀座のママらしく、海外のブランド品の人気のあるバッグを例にして、パパにおねだり(?)してもらってバッグ購入資金を調達して、海外で購入して、それを日本のリサイクルショップなどで購入した金額にプラス上乗せした代金で売ることで、プラスの上乗せ分儲かるというような形の例えをされていましたが、同じ商品でも市場が異なれば、こういう価格のゆがみが生じており、そのゆがみに着目した取引である裁定取引をうまく説明してくれていると思います。
2.についてですが、著者の方が書かれていますが、この本で取り上げられている情報は、各Webサイトにのっている情報とのことですがそういう情報を効率よく調べる手間を考えたら、1500円程度で情報がきちんとまとまっていることも考えるとそれだけでもお得かなぁーと。
3.については、銀座のホステスで給料が高いといっても労災、年金があるわけでもない上に30歳後半になるとホステスとして働くことが限界になるそうで、その後の人生設計のためにも
わたしにとって資産運用は「したほうがよいもの」ではなく、「しなければならないもの」だったのです P.14よりとのこと。
こういう資産運用についての本で一番重視しているのが、自分の資金でどれだけ「本気」で実践してきたのかという部分かなって思っており、そういう点では、銀座のママということで投資に費やす金額はかなりの額であると推測するものの、その必死さという部分は上記の通りかなり切羽詰まったもののようですし、そういう方が自分自身の失敗もふまえながら書かれている点でこの本はオススメかなぁと思います。
パンローリング
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ファンドマネジャーが書いた本かと思いました