40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

IT 業界もジダネスとパボネスになりつつある予感・・

変なタイトルをつけてしまったけど、まずはその説明から。

ジダン
というスーパースター達(ジダネス)とパボンというクラブの下部組織から育てた生え抜きの若手選手達(パボネス)でチームを基本的には構成しようというサッカーのクラブチーム(レアルマドリード)の選手補強政策のことです。

その補強政策において、マーケティング的にはあまり旨みがない、つまり、一般的にはそれほど有名でないので関連グッズの売上とかにはあまり貢献しない中堅どころの選手を、のきなみ放出してしまいました。(代表的な選手はマケレレという選手です)

このジダネス&パボネス は、フロレンティーノ・ペレスというクラブのお偉いさんが提言していたものだったのですが、結構色々な所で、批判されていましたし、この政策を取ってから必ずしも結果を残していたわけではありませんでした。(その責任を取るためかわかりませんが、先月、この会長は辞任しました)

で、ここからが本題。

最近、IT系の求人情報を見ていて感じるのがジダネスとパボネスのどちらかをあまりにも企業側が望みすぎているような気がしているかなァト。

どういうことかっていうと、ジダネスに相当する人たちというのは、例えばものすごくスキルのある人で、月額で60万以上稼げるような人たち。

具体的には、SIerでかなり大規模なネットワークの設計ができたり、音声系やストレージ系ネットワークなどの、これからどんどん普及しそうなネットワーク技術に精通している、etc・・・

対して、パボネスに相当する人たちというのは、20代後半までの、俗にいう第二新卒の人で、まぁそこそこITスキルがあれば、年齢面を考慮して採用してくれます。

企業にもそれぞれ事情があるのは、実際に現場で働いていたのである程度は理解できます。
ただ、あまりにも偏った選手構成、じゃなかった、社員構成にしてしまうと、そもそもその社員をマネージメントする人材が正直、世の中には数多くいるとは思えない。

結局はこれらの社員をうまく使いこなすことができず、現場は火が吹いてしまって、とりあえず人を投入するのだけど、火を消せる社員はそういう所には、好き好んでいかないだろうから結局は、若手を投入して、人海戦術で乗り切ろうとするのだけど・・・

人材市場には、中堅どころのマケレレに相当する人が、かなり大勢いるので彼らの使いどころなり、トレーニングしてあげることで、企業も十分強くなれると思うんだけどね。

ちょっと愚痴っぽい内容になってしまったかもしれないけど、嘆いていても、何も始まらないので、役に立つかどうかわからないけど、自分の今まで持っているノウハウを、もう1個のブログでしばらく、書いていこうかと思います。