40歳からのキャリアチェンジ

20代はエンジニア・PM、30代はWeb系エンジニア向けのキャリアアドバイザー。40代の今はフリーランスで開発含めて色々やってます。技術ネタとしてはRuby/RailsとJavaScript関連あたり

ホテルがペア宿泊券をなぜ無料配布するのか?

タイトルやや釣りっぽくってすみません(^_^;)

朝日新聞の夕刊紙面を見てたら宿泊券招待みたいな記事が出てました。 (紙面だけの情報かと思ったのですがちょっと調べたら、千葉県の「鴨川シーワールドホテル」がペア3組を招待(1泊2食付き、1人1万4050円相当)という感じでWeb上でも掲載されてました)

このキャンペーンのからくりってどうなってるんだろうとふと気になったのでそれについてちょっとまとめようかと思います。

本題に入る前になんでこんなことまとめようと思ったか?

最近の自分の仕事ですが

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  • コードを書く(この画面の左側の作業)
  • ビジネスプランについて一緒に考える(右側の作業)

という感じになっててます。

ビジネスプランについてあれこれ考えるのは結構好きだし、そこの仮説が甘いと、後々になって「あれ、これ何で作ってるんだっけ?」という罠に落ちちゃうんじゃないかなとちょっと心配してます。

あとは、ビジネスプランみたいな所から関われない仕事だと単に下請け仕事っぽくなってしまって、そういうポジションが確立されるのは、ちょっと嫌だなぁ・・というのがあったりするんで

キャンペーンにかかる金額をおおまかに考察してみた

汚い字だけどザックリこんな感じで、最近愛用してるダイソーで買った子供用のスケッチブックに書き出しながら考えていきました

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考える前に数字をちょっと丸めてます

元の情報を簡単に整理すると

  • 宿泊券:1万4050円
    • 来年3月19日(木)まで有効
  • 優待券:1万1030円
    • 往復はがきで応募した場合、落選時に宿泊券の割引が適用される優待券が返送される
    • 往復はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を記す必要ある
  • 応募受付は1週間

となっていました。

金額が若干計算しづらいので以下のように数字を修正してます。

  • 宿泊券:1万5000円
  • 優待券:1万2000円
    • 元の優待券の金額設定がベースの宿泊券の3000円引きという設定みたいだったのでこの金額

優待券の扱いについてちょっと深堀する

1週間という期間限定ですが、朝日新聞の夕刊紙面+αという感じで告知してるのでそれなりの応募はあるのかなと思ったのですが、コスト負担の計算をするという観点にたてば、応募総数は無視してもよくって、落選時に優待券が返送される条件にマッチする往復はがきで応募する数がポイントかと。

そこの数の設定ですが、根拠ないですがまずは500名としました。

最大でどの程度のコスト負担になるのか

優待券は、3000円引きの割引券と考えて、かつ優待券を発送した全員が使うという条件で見積もると

  • ペア宿泊券:6万円
    • 15000x2名x3組
  • 優待券:150万円
    • 500x3000円
  • キャンペーン受付と優待券発送の事務作業:20万円
    • 1週間の受付期間+その後の商品発送業務だと1名の事務作業員が2週間程度行えば実施可能。外部に委託したとしてアルバイトの人件費+その作業スペースの場所代+諸経費含めてこの程度でイケる?ここは深く考えてない)

という感じで総額176万円だけど、計算面倒なのでここも数字まるめて200万円で考えます。

ペア宿泊券を無料配布してるのか自分なりの仮説

すごく乱暴に言うと、1人宿泊する度に4000円づつ赤字が出るこのキャンペーン。

でも、最大で1名あたり4000円で新規顧客開拓出来るなら全然割りに合うという根拠があるんじゃないかと思ってます。

以下根拠

  • これから稼働率落ちるので、まずはお客さんに来てもらいたい
    • 鴨川がおそらく今の時期ハイシーズンではない。
      • 海が近い所なので、夏場とくらべた場合という意味で
      • 券の締め切りが来年春までと締め切り作ってる。
  • 仮に全員が宿泊券、ならびに、優待券を使わなかったとしてもキャンペーン受付と優待券発送の事務作業にかかった作業費の赤字で済む
    • (500名という数字の根拠が正しいか一旦脇に置いて)一定数の個人情報が獲得できたのでその情報をベースにして、ハイシーズンに向けて次の販促につなげられる
    • 20万円近くで宿泊予備軍の名簿を作ったと考えればむしろ安いと判断
  • ハイシーズンに向けてどういう媒体にどの程度予算を使うのか下調べとしても使える
    • 今回、夕刊紙面+Webという感じで情報掲載されていたけど、もしかしたら他の媒体使っても同じ情報掲載してるのかなと推測
    • そうなると、どこにどの程度の予算を割くとどの程度の収益がたつのかあらかじめシュミレーション出来る

また、今回宿泊券を使うかもしれないお客さんからするとまぁ得してるのかなと。

  • ペア宿泊券あたった人:無料なのでもちろんうれしい
  • 往復はがきで応募してハズレた人:ハガキ代金程度で通常料金よりも安いのでうれしい(でも上記ロジックが正しいとすると自分の情報を4000円程度で売ったとも見れるけど・・)

広告売りたい人がこの話を持ちかけたのかな?

上記のコスト負担の所で

キャンペーン受付と優待券発送の事務作業:20万円

という項目あげましたが、これをそのまま広告枠の金額として考えると広告売りたい人がこの話を持ちかけたのかな?

施設に対して

「これからのオフシーズンに備えてこんな広告を20万円でだせますが、やりませんか?」ともちかけて、こういう事務作業は広告代理店さんなら手慣れてるだろうし、こういうお客さんを多数集めれば広告枠もしっかり埋まるし・・と考えると納得いくかなぁと

おまけ

上記のような考えはすぐに浮かんだのですが、それをブログにするのに無駄に時間かかったので、自分の仕事の時間がなくなってるというあまりいただけない状況になった(^_^;)

ただ、こういうことも出来るっていうアピールとかんがえると、投資対効果として悪くないかなあと